20060927

tocoro cafe

 気分が乗らないとき、上がりたいとき、リラックスしたい時、リセットしたいとき、そして美味しいエスプレッソが飲みたいとき、友達夫婦が経営しているtocoro cafeに立ち寄ります。三軒茶屋駅の南側、徒歩15分程のところ(彼らは『裏三茶』と呼ぶ)にあるその店は、訪れた人の心を掴んで離さない。
 木の温もりいっぱいの店内は、普遍的でありながらでも何処にも似てない不思議な空間。椅子、照明、器、何処を切り取っても絵になるんだけど、気にならない。そして絶品のエスプレッソ。正直ここのを飲んでしまうと、他の店のはちょっと。同じエスプレッソと呼ぶのはどうかなと思ってしまう。チワワもセントバーナードも同じ『犬』と呼んでしまうのは乱暴すぎると言うのと似てる。…いや似てない。この例えは全然違うな。まぁ簡単に言うと激ウマ。メニューの全てが絶品なので、いつも真剣に悩みます。
 
 元々は珈琲の種類など良く知らず、砂糖もミルクもガンガン入れる方だったんだけど、ここに通ってるうちにエスプレッソをストレートで楽しめるようにまでなった。あの絶妙な苦みがガツンと来る感じがたまらなく癖になるのだ。そして二人と話をしていると気分は上々。つまらない事で悩んでるのがアホらしくなる。自分にも何かやれそうな気さえしてくる。なんかプラスのオーラを放っていて、そっちへ引っ張ってってくれる。

 三軒茶屋で時間が空いたら、「本物の」エスプレッソを飲みに立ち寄ってみて下さい。
 
 俺もそんなオーラを放ちたい。あと5年くらいで何とかなんねーかな。

tocoro cafe(http://tocoro-cafe.com/index.html)

20060925

人間模様

 23日の昼間、青森に向かう為東京駅に集合。これから北国に向かうってのに、日が照ってて暑い!着て来た上着を脱がなきゃイカンじゃないか!そして向こうに着いたら当然涼しいからまたカバンから出して着なくちゃならない。国内ごときで気温のギャップはなるべく少なめにしてほしい。
 最近は6時間以上の車移動が多かったので、4時間程度の電車の旅は快適そのもの。窓から夕日を眺めながらのんびり前乗り。

 青森はやはり涼しかった。そこだけ時間が止まったような古びた路地裏にあるマニアックな寿司屋で夕食。一言もしゃべらないベタな頑固親父風の大将が、黙々と握ってくれる。港はすぐそこ。さすがに旨い。「ごちそう様でした」と店を出る時にフッと笑顔をくれた。こういうのには弱いね。凄く救われた気持ちになるし、よけいに良い人に思える。でも冷静に考えると、最初っから愛想がいい人の方がよっぽど良いに決まってる。

 その後、白井とハリと三人で、ハリがリサーチ済みの『純喫茶 MARRON』へ。しかしこ店の看板、あらゆる面の表記が全部違う!確認しただけでも『純喫茶 MARRON』、『COFFEE SHOP 自家焙煎マロン』、『COFFEE マロン』、『珈琲 MARRON』。要するに、『マロン』なワケだね。お店の中にはアンティークなものがずらり。なかでも振り子時計がコレでもかってくらいに。昔ハリに教えてもらった町田の喫茶店『プリンス』も近い空気感だった。ちょっとケバいんだけど居心地の良い感じ。ジャマイカンカレーがオススメらしいんだけど、飯は食ってしまったので断念。

 翌日、すっきりと晴れた日曜日。青森中央学院大学へ乗り込む。構内もぐるっと見て回った。いいな〜、学祭。またやりたい。ライブは沢山観に来てくれて、お風呂場のような響きの体育館でガンガンに演奏してきました。長らく待っててくれた地元の方々、各地から遠征して来てくれた方々、みんなありがとう、など。イトシュンがMCで「青森の女の人はキレイだ」みたいな事を言ったら軽く引かれてましたが、俺もそう思いました。(イトシュンに同意ね)

 帰り、青森駅から乗るはずの特急が、アナウンスで「運転を取りやめました」とか言ってて、「は?!」とか「で?」とか思ってたら振替の列車がもう出発するぞみたいな状況で、客一同大慌て。ギュウギュウに乗り込み、ギネスに挑戦みたいな感じなので、ゴツい機材を両手に持ってる我々は仕方なく諦める。後発の列車に乗変したものの、もはや自由席しか取れなかったので列に並ぶ。すると到着した電車のドアが、並んでいた乗車位置から大分ずれて停車した為、それをキッカケにそれまでの秩序が崩壊。結果的に偶然ドアに近くなった列の後ろの方の人たちがかまわず乗り込んで行く。おいおいおい、順番だろうよ。日本人はあんまそういう事しないと思ってたのに。こんなに大勢の人が平気で割り込んでくの見て完全に引いた。
 結局通路もデッキもパンパン。後藤と通路に立っていると、近くの座席に座っていた初老の夫婦が喫煙席の指定券を2枚譲ってくれた。禁煙の自由席に座れたからどうぞという事だった。さっきがさっきだったから和んだ。嬉しかった。せっかくだけど俺たちも喫煙席は嫌なので、それは他の人に譲って1時間程特急の通路で。これもまた青森の思い出になる。
 
 新幹線では後藤が酒を飲み過ぎて、デッキで寝ちゃったりしました。笑 


 このライブの模様は、10月15日にFM青森でON AIR予定です。詳細待たれよ。

20060923

ヤベッ、涙がっ…

 心は18歳。ユニコーンのコピーバンドをやっていたあの頃に戻ってしまった。『阿部義晴音楽祭〜仲間とノリノリ40祭 』@横浜ブリッツ!行って来た〜。ただのファンによるライブレポですが。

 これはもうそのまんま、阿部義晴さんが40歳を記念して仲間とノリノリでライブをやると言う事なんだが、その仲間というのが凄い!今日俺が行った会場では、『奥田民生』!『SPARKS GO GO』!『ROLLY』!改めて書いてみてもやっぱり凄い。俺にとっては凄く凄い!ユニコーンとその界隈が好きだった人にとっては生唾モノの祭なのであった。
 ある程度期待はしていたけど、か〜なりユニコーン寄りな内容。いきなり『CSA』から始まったから!そこから怒濤の大放出の幕開け。新作『四ツ葉の森(上)』の曲を数曲。大きい会場で聴いてみて改めてスケールの大きさを実感。そしてゲストにローリーが来てなんと『恋のマジックポーション』!ウォ〜!『看護婦ロック』も!しかしローリーのギターの音がコレまたイイ!阿部さんのサポートで同年代くらいのギタリストが2名いて、無意識に自分とダブらせて観てたんだけど、やはり40代のサウンドには勝てないわ。抜けが全然違う。スパゴーの兄ちゃんも、民生さんも、やっぱ全然違うね。音と演奏に説得力があるんだよね。やたらと。
 サポートメンバーがはけて、民生さん登場。二人でヅラかぶってソファに座り、アコースティックセットで『風〜CSA〜風Ⅱ』というあのアレ。そのまま『開店休業』『素晴らしい日々』などやられた日には目頭が熱くなり、鼻がツーン。色々思い出してしまった。しかも高校時代にそのコピーバンドを一緒に始めた音楽仲間と一緒に観に行ったもんで、その思いはひとしお。
 ここで転換。スクリーンにリハの様子や近況などが流れる中、先日の体験学習の時の写真が映ってバッチリ自分を確認。
 そしてスパゴー登場。コレがトリオバンドの音ですかと。魂の演奏。しかも数あるアルバムの中から、ピンポイントで一番好きな『六根』の曲。毛深くなりそうな男の演奏でしたね。そこへ阿部さんが入って当然『ABEX GO GO』!

 後半はみんなで『忍者ロック』やら『スターな男』やら息もつかせぬ大サービス。最後はエルビスの衣装&ガムテのモミアゲで『人生は上々だ』でフィニッシュ!

 興奮して細部まで思い出せない。ユニコーン時代の美味しいネタはほぼやった感じがする。アレも観れたコレも観れたお腹いっぱい。大満足。ユニコーンのライブを一度も観れなかった長年の無念さが晴れました。

 否応無しに青森のテンション上がっちゃうな〜。

20060921

右側も〜?

 京都に沢山あった看板。右側駐車もやめましょう』
 左側が駐車禁止という事は「右側だったらオーケー」という人たちがかなりの数いたという事でしょうか。法の抜け道ってヤツでしょうか。これが100mおきに電柱にくくりつけてありました。しかもそこそこ年季が入っていて切ない。

 本日はCDでーたの取材。今年はリリースがなかったので、必然的に取材もご無沙汰。ライターさんともご無沙汰。という事は撮影もご無沙汰で、10月発売号なのに2名程半袖着てます。肝心な取材はみんな結構良いコト言った気がするので、出たら読んでみて下さい。

 そのあとはガッツリとワンマンの打ち合わせ。まぁこの時点ではなせる事は無いので、打ち合わせをしましたという報告をする必要がないのかもしれないですが。ただ、楽しそうなライブになる事は間違いない!凄く楽しいぜ!という感じになる方向です。打ち合わせに参加していて、「コレは盛り上がるよなぁ」と思いましたので。ぜひ!

 ちなみに色んなとこで聞いてるんですが、青森辺りはもう寒いのかな?

20060920

アコースティックナイト…って!

 昨日は夜から、下北沢440に行って来ました。盟友田中大介(cool drive)が主催イベントをやるという事で、そりゃ行くわ!というワケです。実は盟友後藤秀人も新宿でセッションライブがあったんだけど、まぁ、御免。という事で。しかしこのライブがかぶってる事がわかった先月末の時点で、打ち上げで合流しようと約束を交わす。全く気が早い。

 440で白井と合流。本日は満員御礼SOLD OUT。トップバッターはスネオヘアーのサポート仲間であるギタリスト松江潤さん。アンビエントをエレキギター一本と、エフェクターを駆使して演奏していたのだが、コレがまた良くて。最初はフワフワと、そして徐々に景色が変わって行き、リズムがループして最終的に納得いく形で終わった。って、アンビエントを口で説明すんのは無理だ!スイマセン、説明した事によってかえってダサくなってしまった。
 次に渡辺健二(スネオヘアー)さん本人も弾き語りで登場。昭和のフォークシンガーのような暗さで、軽くお客さんが引くのを楽しんでるようだった。バラードを数曲。曲と歌はさすが。静まり返った会場に染み渡ってました。

 そして最後に田中大介。アップライトピアノを弾き、ゲストにパーカッションの若森さっちゃんを迎えてオリジナル曲を披露。お互いに目線を合わせられない形で座っていたのだが、この二人の息の合い方には感心。曲もポップでキャッチー、大ちゃんのルーツが見え隠れする。ゴメン、大ちゃんのピアノってこんなにカッコよかったか?とちょっと思ってしまった。そっか、ピアノだけでちゃんと聴くのは初めてだ。ピアノマンへの嫉妬と憧れだ。しかし天然MCは健在で、コレばっかりは上手くなってほしくないと思った。
 最後は出演者全員で、なぜか『ライディーン』。大ちゃんは「アレが一番ウケた」と残念そうだった。

 そして「ただ観に来ただけなのにいいの?」と遠慮する白井も強引に誘って、打ち上げに参加。大ちゃんの門出だ、一緒に祝わないと。ついでに440は飯が美味いのだ。白井は参加したら参加したで、その場はキッチリと盛り上げて、一緒に来ていた地元メンNISHIOと「王将の餃子が食いたい」と言って帰って行った。
 2次会から予定通り後藤が合流するという事で、渋々終電を諦めて残ることにした。ライブも観ずにいきなり現れた後藤は、出演者に囲まれる形で座り、いきなり「初めまして」というところから始まって、割と早い段階で打ち解けていた。図太い!さすがに飲みの席では最強だ。
 大ちゃんは一人反省会でもしてるのか、割と大人しい。でも気持ちの伝わるいいライブだったよ!俺はライブの内容もさることながら、その踏み出した一歩に勇気づけられた。

 でもさ、イベントタイトル『アコースティックナイト』はないんじゃない?笑 安易すぎる!そらそうだけども!(共演者二人にも不評だったらしい。)

 最後は俺、後藤、大ちゃんで三次会。始発を待つと言うお約束のパターン。

20060919

R2!?

 気づけば関東4Daysが終わりました。サンキューベリーマッチ!重なるときは重なるもんで、この他にもお話を頂いてたりとかもして。このあとも学祭とかが続くんでアレですが、とりあえず明日は一息つきます。

 電車で1時間ちょっとの道のりは本を読むのに丁度いい。今年の秋はハッキリと『読書の秋』と言い切ってしまおう。元々それほど読書家ではないんだけど、たまたま興味をそそる本に次々と出会いまして。この前3冊同時進行で読んでるって書いたけど、昨日また人が薦めてくれた本を新たに読み出して、今4又です。とは言え今はその新入りに夢中。でも他の三冊ともうまく付き合ってこうと思ってます。
 新入りは52年も前に書かれた本でして、年季の入った総武線のホームとシンクロして、グッと来る。改装しないで粘ってほしいな〜、あの感じで。
 
 今日は意外とお初の千葉LOOK。LOOK恒例の2マンイベントで、"the strange drama"と対バン。イベントのお約束として、お互いの曲を一曲カバーというお楽しみ企画があった。"the strange drama"は『二人のアカボシ』を大胆にアレンジを変えてやってくれまして、サビ以外は歌の雰囲気も大分変わっててドキドキしながら楽屋で聴いてました。ちゃんと自分たちの曲かのごとく消化してくれて嬉しかった。それと同時に、違うメロディに乗っかる『二人のアカボシ』の詞を聴いてて、この曲の歌詞の良さを実感。身内同士褒め合ってもしょうがないけど、コレは新鮮な体験だったので書いておく。
 で、我々はと言うと(言い訳スタート)、色んな手違いでこの企画を知らされるのが遅くなり、曲を決めたのが一昨日の江ノ島の駐車場、昨日後藤に譜面を書いて来てもらって、今日のリハで初めて演奏。こういうスリルは正直避けたいが、ちょっと楽しい。そのリハでの初合わせが良い感触だったので、念のためワンコーラスだけおさらいして本番に臨む。

 "the strange drama"の『秘密』と言う曲。一曲目にやりました。時間があれば具体的にあーしたかったというプランはあったんだけど、大きな変更はせず(できず)。でもけっこう各々自由に演ってたので、大分雰囲気は変わってたんじゃないかな。今でも頭の中をループし続けています。(帰りはイトシュンに送ってもらったんだけど、車中の全員がループしてました。 笑)だから実質2.5回しか演奏できなかったんだよね。良い曲だっただけにもったいない。

 他には、ライブでは俺がシンセを弾いていたので、対バンのイベントのリストには入れにくかった『むすんでひらいて』をギターアレンジバージョンで。シンセの浮遊感は残しつつ、新鮮さも加味してみました。ちょっとご無沙汰だった、『春のセンセーション』『悲しみ草』『逃げろ』などなど。そんなつもりもなかったけど、何となく4Daysのファイナル的な感じになったような。結果的に。

 いつも応援してくれるみんなにはほんとありがとう、など。と言いたい。ありがとう、など。


 あ!撤収後のLOOKのステージ上にR2D2が!

20060918

コク〜〜ン!(ルパンの声で)

 今日もどうもありがとう、など。さいたま新都心のショッピングモール"コクーン新都心"でフリーライブ。観に来てくれた人、たまたま通りかかった人、色んな偶然が楽しいフリーライブ。生まれて、歩きはじめ、言葉を覚え、友達ができ、学校へ通い、恋をして、色〜んな事を経験して来て、たまたま日曜日に買い物に来た人。例えばそんなみんなの人生にほんの1時間程お邪魔しました。

 ここんとこライブが続いているので、バンドとして非常に波がハマっておりまして最高です。特にリハーサル時の演奏なんかはもう自画自賛。力が抜けてて、ぶっちゃけ本番より良い。本番はどうしても緊張するし、やっぱ良い意味でも悪い意味でも『ちゃんと』やんなきゃいけないからね。本番でお客さんがいないと出ない波ってのも当然あるけど。今日みたいなオープンスペースでのライブは必然的に公開リハになるので、そんな時はぜひリハから観に来てみては?

 ついでに今日は道がすいてて最高でした。しかもあそこら辺の高速道路はまだ新しいので走りやすい。丁度『四ツ葉の森(上)/阿部義晴』を丸ごと聞き終わったとこで着いたから、1時間ちょい。この時点で気分は上々。帰りのどしゃ降りはまいったけど、それにしても車が汚かったので、まぁよし。

 明日は千葉LOOKでthe strange dramaと2マン。何気に千葉LOOK初出演です。

20060917

海はよ〜

 NHK横浜開局80周年記念という事で、江ノ島の海が一望出来るライブスペースでライブをやってきました。
 江ノ島と言うと、我々キンモクセイが住んでいた地元から一番近い海。そりゃぁもう数々の思い出があります。今日は後藤カーに迎えに来てもらい海へと。

 車内でのBGMは『Wham!』の『Wake Me Up Before You Go Go』から始まり、BEST HIT 80'sな曲達を1時間程。俺たち世代に80'sはかなりグッと来る。小中学校時代の思い出がちらつく。『I'm In The Mood For Dancing(ダンシング・シスター)』は素晴らしい名曲。これほどキャッチーなフレーズがあろうか!歌詞の内容は知らんけど、始まった瞬間明るい気持ちになれる。音楽の力って凄い。で、歌ってるのは『Nolans』。70年代後半から80年代にかけて活躍したイギリスの姉妹グループらしいけど、知らなかった。曲ばっかり有名で本人達を知らないってことが時々あるね〜。

 この時代の派手なアレンジや、シンセサウンドはたまらんね〜、今では若干大げさに聴こえる曲もあるけど、もうそうゆー時代だったんだよね。それは日本も例外無くそうだよね〜なんつって、1985年のはっぴいえんどの再結成ライブの音源を聴く。もうメンバーの細野晴臣さんはYMOを解散(散開)、大滝詠一さんは『A LONG VACATION』をリリース済み。オリジナルの音源と比べて、確実にそこを経て来た事がありありとわかるアレンジで楽しい。泥臭いロックが、洗練されたテクノポップになってる。

 コレを聴いていて、やっぱり鈴木茂さんの音は特殊だな〜なんて話で盛り上がり、1978年発表のアルバム『Caution!』を聴く。このアルバムも盟友松本隆さんが歌詞を書いているんだけど、試行錯誤の時代なのか、当時は斬新だったのか、表現が露骨でオモシロい。
 そうこうしてる内に海はもう目の前なんだけど、渋滞にハマる。とうとう集合時間を過ぎてしまったが、慌てようが何しようが急に車が減るわけじゃないので、平田さんに一発連絡を入れ、せっかくなのでサザンを。歌詞が湘南とか海とかに関係なくても雰囲気に合う気がするのがすごい。サザンが長年かけて日本人に植え付けて来たイメージ。普遍の域にまで達したのでは。

 ライブもアットホームな感じで楽しかったです。演奏も気持ち良かったし。ただアナウンサーが天然でしたね。けっこうツボでした。

 明日は埼玉新都心Cocoonプラザでフリーライブです。この機会にぜひ。

 写真は帰りに通った鎌倉の八幡神社。
 

20060916

ベリテン

 対バンも素晴らしく、楽しいイベントでした!最後まで観てくれた皆さんありがとうございます。

 今日も空き時間は、宇都宮に来たら必ず立ち寄る喫茶店に行きました。その名も『珈琲屋』。何週も回ってこの名前に決まったのでしょう。ここを拠点に各々宇都宮の街に消えて行きました。

  俺はそこで読書を決め込む。いま三冊を同時進行で読んでる。疲れたら休憩して、違う本。しばらく読んで、またインターバルを入れて違う本。新しい試みです。特に何の成果も求めてない実験です。まぁ漫画雑誌なんかは、何本もの異なる話を少しづつ読んで、一週間後にまたその続きを少し読むというスタイルで、それでもちゃんと一作一作のストーリーを頭の中で個別に繋げていける。『週刊少年ジャンプ』という教材で20年近くそのトレーニングを積んで来たので、別になんら問題なさそうです。「読みたい本があるのに、今読んでる本がまだ読み終わってない!」という人にオススメです。
 さて明日は江ノ島でライブです。夏は戻って来てくれるかな?


 写真は散歩中に偶然見つけた、違法駐車の無法地帯。末恐ろしや。

20060915

秋はよ〜

 またまた某カバー曲のプリプロをしてまして、こんな時間になってしまいました。
 最近天気が良くなかったせいもあって、すっかり涼しくなりましたね。俺、この秋口は毎年、ベタに切ない気分になるんだよね。たとえば、昼間暖かくてTシャツで出掛けて、夜肌寒いのって凄いかわいそうじゃん?単純な寒さのカワイソさと、気温の変化を読み切れなかったカワイソさ。周りの人がちゃんともう一枚持って来てた時はなおさらね。コレはたとえ話だけど、コレくらいの事でももう自分がかわいそうでかわいそうでたまらなくなる季節。ちょっとした事で心が折れそうになります。いい歳こいてね。そっとあったかいラテなんか差し出されたら泣いちゃうかも知んない。
 とまぁ、そういう雰囲気を楽しんでるという部分もありますが、半分マジ。え〜、本日"HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2"にて、そんな切ない気分をライブで吹き飛ばそうという恥ずかしい流れです。お時間ある方ぜひどうぞ。
 

20060912

全日本強化合宿

 八ヶ岳で、一泊のファンクラブ合宿をやってきました。その名も『全日本強化合宿』名前の意味なんかとっくにないですが(最初からほぼ無い)、この合宿もかれこれ3回目を迎え、内容はますますエスカレート。エスカレートか?むしろ今回は大分ユルい感じになったのか?まぁ客観的にはわからないですが、とにかく楽しい2日間でした。

 毎回メインイベントがあるんですが、初回は『早朝ライブ』で、朝6時台にいきなりMAXのテンションでライブをやり、第二回は『シナリオライブ』で、初日の夜に参加者全員でセットリストからMCでしゃべる台詞、お客さんのリアクションまで事細かく決め、2日目に完成した台本通りに再現するというものをやりました。

 で、今回は『八ヶ岳ろっくふぇす』と題し、2つのステージ(アコースティックセットの『梅ステージ』と、バンドセットの『松ステージ』)で順にメンバーのシャッフルユニットでライブをして行くというもの。マジくじ引きで作ったユニットは10組。当初は何組かはキンモクセイの曲もやるつもりだったんだけど、打ち合わせが盛り上がって結局全組カバー曲。しかもエアギターやら、アカペラやら、音楽というよりネタっぽいのもあり、どちらかと言うと宴会の余興。
 個人的にはハリと組んだダンス(エアギター)ユニット『ダブルベッド』で完全に体力の衰えを感じた。ぶっちゃけジャンプすると、背中の脂肪が遅れて付いてくる感じとか、今既に筋肉痛になってるのとか、確実にキテる!そういえば今回打ち上げもろくにやらずにみんな早々に布団に入ったしな。疲れちゃってやんの。昔はそれでも飲んでたけどね〜。
 やってる側としてはテンションだけは高かった(というより上げないとやってられない)んだけど、はたしてどうだったんですかね〜。

 フェスのあとは警官のコスプレして職務質問をしたり、割烹着着てソーセージ焼いたり、俺たちもここまでやるか?という自問自答をしながらもちょっとハマる。とくに俺は警官の衣装を着たんだけど、アレ着ると不思議と気持ちが引き締まるのね。そんでコレは俺の警察官に対する偏見の表れだと思うんだけど、なんか妙に高圧的な気持ちに。時々、いきなりタメ口で上から目線の警察官いるでしょ?俺の場合アレが降りて来た。マジで引いてる人もいたし。笑 その節は失礼しました!
 幸い天気もよくて暑かったせいか、予想外にドリンクの売れ行きがよく、俺たちもほろ酔いでしたが、酔っぱらってるお客さんを見るってもの楽しかったね。雰囲気を楽しんで貰えたと判断します。
 オリジナルせんべい『ごぜんべい』も好評。嬉しい事にTシャツも完売しました!

 二日目は初日のフォローの意味も込めて、今年ライブで披露して来た新曲達を一挙に演奏。リリースもなかったし、来月からのワンマンに向けてのおさらいの意味も含めて聴いてもらいました。

 まぁまぁ至らない部分も多々あったでしょうが、最後は全員笑顔で送れたのでほっとしてます。参加してくれた皆さんありがとう!

 来年どうしようかね〜?

20060908

日記ーホプキンス

 4日、都内スタジオでシングル(10月18日発売『さよならの表情』宜しく)用のアー写撮ウェイ。今回はなんと特殊メイクを施しての撮ウェイ。その特殊メイクにかかった時間は一人20秒!の割りにはなかなか良く出来ています。刹那さアップのアイテムを施しているので、出来上がりをお楽しみに。



 写真スタジオの雰囲気っていい。撮影を盛り上げる為にいつも何かしら音楽がかかってるんだけど、今回はシングル用という事でそのシングルから始まり、最終的には自分たちのアルバム全部聴いた。今やろうと思ってもなかなか出来ないよ〜、これは。
 しかしこうして聴くと色々やるな〜。俺たちは。無邪気と言うか、節操無いと言うか。良い方に転がれば最大の長所になるし、悪い方に転がれば最大の弱点になりうる。大概隣り合わせ何だよね、こういうのって。ちょっとしたきっかけなんだよ。


 で、5日はFC合宿の為の打ち合わせ。とにかくすんげ〜打ち合わせるね。俺たち。テキトーそうな企画程、入念な打ち合わせが必要なのだ。
 さらに参加者がバス移動を楽しく過ごす為のビデオの素材撮り(録り)。これも1年目のバス移動でやってしまったので、あとに引けなくなってもう4作目です。コレが毎年合宿の準備の最大のヤマ場です。その4作の間に編集用のマシンもMacのG3からG5に進化。1箇所軽い効果を入れる為に何分も処理を待つと言う事は無くなりました。

 グッズのサンプルも上がって来てます。まずTシャツは80年代風デザイン。3色とも割と勇気のいる感じの配色。理想のスタイルは、ホットパンツ(ピッチピチの)、ローラースケート(もち4輪の)、ウォークマン(もちカセットの)、サングラス(鏡のヤツ)、そしてこのTシャツ。
 オリジナルせんべい『ごせんべい』も試食しました。せんべいとしては全く文句のない味。正しい食べ方は、頬の肉を落としてく感じで、後藤をどんどんスリムにしてくイメージで。

 で、昨日今日は合宿のライブ用リハ。なんと隣の部屋に鈴木茂さんと、林立夫さんが!細野晴臣さんはいませんでしたが興奮する俺たち。そりゃ興奮するって!そして隣の音漏れを必死に聴く。
 それもあってか、メンバー+スタッフ2人しかいないスタジオで、よくこんなにテンション上げれるなってくらいがんばる俺たち。後日説明すると思いますが、初日のライブは完全にワルノリ。2日目はちゃんとやりますが、はたしてフォローしきれるか?!

 合宿が終わると、引き続き楽曲制作、10月からのワンマンのアイディアを具体的に詰めていきます。

20060904

"B"

 昨日の記事で、『鍵盤を弾きながら歌う人好きだな〜』なんつー事を書きましたが、今日はその中でも最も尊敬するアーティストの一人、阿部義晴さんのワークショップに参加してきました。4年かけて作り上げたアルバム『四ツ葉の森(上)』を教材にした作詞講座。2月に発売したこのアルバムを買いそびれていたところにこのワークショップの事を知り、CDが買える上に御本人の作詞講座まで受けられるなんて!と飛びついた。精神的にでも師匠と呼べる存在が欲しいというのもあった。

 会場は、世田谷区池尻にある『IID 世田谷ものつくり学校』。廃校になった旧池尻中学校を利用して、クリエーター達のコミュニティの場として様々な活動が行われている。(詳しくはこちらhttp://r-school.net/index.shtml
 学校もちょっとした改装でこうもオシャレになるかね〜、と。あの雰囲気を残しつつ、活かしつつ、素敵な校舎内。

 今回授業を受けたのは、ほぼ当時のままのザ・教室。冷暖房完備という点以外は俺が通っていた中学校と何ら変わらない。そして誰もが思い浮かべる、一番ベタなタイプの机と椅子に座る。うわ〜、マジ授業だよコレ。色んな意味で緊張するわ〜。
 そこへ我が青春、憧れの阿部義晴先生が登場。軽いジョークを交えつつ軽やかに。本物だ。用意してあったおそらく自前のFender Rhodes(MARK1 STAGE PIANO)で「起立!礼!着席!」。そして出席をとり、おそらく学生時代は遠い過去って感じの年代が多かったので(失礼!ってか俺も含めね)、こんなのも嬉しい。

 そして前述のアルバムを題材に、歌詞についてたっぷり語って頂いた。首が取れる程頷きたくなるポイント多数!気づくと「ウ〜ン」と声が漏れる。
 そのあと実際にテーマ(今回は『冥王星』)に沿ってみんなでキーワードを出していき、それをワンコーラス分の歌詞へと組み上げていった。とにかく流れを止めずにどんどんディスカッションしていくというのが大事だと。とにかく、書く、発する。手と思考をストップしない事だと。
 授業の後半では、『Let It Be』のメロディーに乗せて『学校』というテーマで作詞の実践。40人程のクラスを3班に分け、1班からAメロ前半、Aメロ後半、サビというように振り分け、前後の流れはいっさい無視して良いと言う乱暴なルールで開始。
 俺は「男」という理由で1班のリーダーに任命され、議事を進行するはめに。10人程で机を向かい合わせて、あーだこーだと意見を出し合う。うわ、マジコレ学校だな。しかも楽しいし。そして30分程かけてみんなの案を結集し。4小節の歌詞を作り上げた。最後にに3班の歌詞を合体し、阿部さんの伴奏でみんなで歌ってみる。高校卒業以来、コレだけの人数で一体感や達成感を感じるような体験はもう出来ないだろうと思っていたけど、今日出来た。こんな日にそれはやってきた。(ライブにおいて会場との一体感というのはある事はあるが、今回のように全体の1パーツとしてというのがまたたまらなくいいのだ。)

 授業終了後は、校舎内にあるカフェでパーティーというか打ち上げ。同じく一人参加の人たちが話しかけてくれたり、同じ班だった人たちと普通にお酒を楽しんだ(しかし通称「リーダー」になってしまい、そこには大分違和感が…)。これも今となってはなかなか機会のない貴重な時間。話の流れ上、何人かにはキンモクセイというバンドをやっていると話した。あげく持って来たCD(13月のバラード)を阿部さんに渡す為に協力してもらった。俺はシャイなのだ。ファン過ぎて本気で緊張していたのだ。ありがとう!あの二人!
 ライブまで聴けてナイスなイベントだった。昔から相変わらずのサービス精神には脱帽ものです。
 
 大先輩を分析するようで恐縮だがまとめさせてもらうと、阿部さんの枠にはまらない考え方は、「己を知ってる」からだと思った。コレがないと外し様がない。「みんながいて初めて自分が阿部義晴になる」「認知されて初めて個性」なのだと。「海だ」と言う人がいるからそれは海なのであって、何もいなければそれは何でもない。という事らしい。フ〜ム。もっと日々何かを感じ取らねば!
 我が道を行くだけでなく、周囲の状況もちゃんと理解している上での大人な遊び心。素敵だ。

20060903

噛めば噛む程味が出る

 昨日の興奮冷めやらぬまま、高田馬場フェイズでライブでした。昨日に引き続きありがとう!今日は濃い〜い4組での対バン。ファジーコントロールは何気に初めてでしたが、彼らは殆ど外人ですね。日本人離れしてる。さらに演奏してない時とのギャップにやられる。ボーカルのJUON君はまだ21歳!末恐ろしいですな。

 スキップカウズ先輩とは7月21日の横浜CLUB24以来、意外と早くやって来た2度目の対バン。リハから機材の話なんかで盛り上がる。それで白井の機材好きモードに火がついたのか、空き時間に新大久保の楽器屋でアンプを衝動買い。結構アンプ衝動買いしますね〜、この人。しかも全部ちゃんと部屋まで持って帰るから、部屋にベースアンプが4台くらいあるんじゃないか?今度借りよ。

 馬場に戻って来てまだ時間があったので、BOOK OFFで色々掘り出す。(写真)手前下から、『Cornelius/THE FIRST QUESTION AWARD(初回版)』。プレミアムアイテムかと思ってたら、普通にあった。ラッキー!ジャケットはキンモクセイの『車線変更25時』も手がけてくれた、信藤さん。特殊使用ジャケットの走りで、中身まで凝っていて今見てもカッコいい!
 そんで『KAN/TOKYOMAN』。音楽家としてもエンターテイナーとしても尊敬しているKANさんのアルバム。カセットやMDばかりで意外とCDは持ってなかったので発掘。やっぱり鍵盤弾きながら歌う人好きだな〜。
 最後は『BOOWY/THIS BOOWY』。ベストです。コレもアルバムは殆どカセットテープで聴いてたので、意外とCDを持ってない。結構こういう事あるね。他のメンバーもガンガンコピーバンドやってたくせに、殆どCD持ってない。他に文庫本を少々。

 そしてキンモクセイのライブは『オヤスミナサイ』から。コレ好きです。俺たち的には非常に良いスタートを切れます。最初に飛ばすと、上手くやらないと行き過ぎちゃって、会場とテンションが合わなかった時に戻ってくんのが大変。前にいる俺と後藤あたりが特に。引っ込みつかなくなるときがあるからね。その点ディープに始まると気持ち良く馴染ませていけるのだ。おかげで今日は弦も切れず。良い汗かきました。新曲のコーラスもまだヘタクソだけど馴染んで来た。

 そしてトリはある意味自分たちのライブより楽しみだったスキップカウズのライブ。いや〜、カッチョイイ!笑った笑った。最初ドア付近で見てたけど、途中でド真ん中辺りまで攻め上がって行ってしまいました。
 よっちゃんイカ(っていうかカットよっちゃん!)は周りのお客さんに別けてもらい、スルメ男で無事投げる事が出来ました。ってここまで書いて何のこっちゃ!気になる人はスキップカウズのライブを観に行って下さい。
 しかしですね、これを楽しめるのはやっぱりあのサウンドと演奏ありきだよね。長く続いてるバンドのグルーブはイイ!そしてこだわりのヴィンテージ楽器から鳴る音はやっぱり渋かった!噛めば噛む程味が出る。こんな良いサウンドを奏でるバンドに鳴りたい。

 帰りにスキップカウズの皆さんと、俺、後藤でコレまた渋〜い居酒屋で打ち上げ。イマヤスさんの爆笑MCの秘密や、また一緒にやりましょうなんて話でビール。イヤもう笑い疲れた。

20060902

基本は合唱にあり

 28日、神戸スタークラブにて『松原祭40連発』の31発目に出演しました。
 
 空き時間にメリケンパークへ。神戸の港は空想科学的で男心をくすぐられる。写真で景色を切り取るとそれはますます強調されるような気がする。まるで小松崎茂の世界。彼が未来を予見していたのか、それとも彼が描いた世界に憧れたかつての少年達が作り上げた街並だから、知らず知らずのうちに摺り込まれているのか。どっちにしろロマンティックだな〜。

 ライブは短いながらも良いテンションで出来た。前日の疲れだけは絶対見せまいと気合いを入れつつ、それでいて肩の力を抜いて。前日に弾け過ぎてしまったサマーミュージックの前奏部分については、頭で考えてやれる事じゃないので大人しくしてようと思ってたんだけど、つい体が反応しちゃいました。

 ライブ後は『松原祭』恒例の打ち上げに顔を出し、また長い道のりを帰ってきました。朝方東京に着いた頃にはメンバーもスタッフも疲労困憊。慣れた道のりも、続くとやっぱりキツかった…。5年前なら余裕で行けただろうか?
 しかしこの日はシングルのジャケットの打ち合わせ。みんなさぞ死んだような顔をして来ると思いきや、意外と元気。数時間前に神戸から帰って来たばかりとは、言わなきゃわかりゃしない。というのも、今まで何作かのPVやジャケットを担当して下さった、クリエイティブ・ディレクターの武藤雄一さん、デザイナーの水戸部博さんというキンモクセイではお馴染みのコンビを迎え、打ち合わせが非常に盛り上がったからというのものある。武藤さんのプレゼンは人を引き込む力があり、キンモクセイの今後の楽曲作りにも影響を与えるくらい気持ちのはいったトークをかましてくれるのだ。ホールに人を集めて聞かせてあげたいくらい。結局いくつかの案の中から一つに選ばなきゃいけないのが辛い!

 30日は都内でライブのリハ。後半ゲントウキに来てもらって、9/1のセッション曲の練習。ヤバい。楽しい。これ、部活だったらがんばって毎日出るな。そして大会を目指す。
 リハ終わりでイトケンと後藤と3人で早くもライブの前夜祭。近頃ダイエットに成功したハリの話を聞いてたばかりなのに、ナイスな中華居酒屋を見つけてけっこうガッツリいってしまった。
 というわけで、せめて摂取したカロリーを少しでも消費して帰ろうと、最寄り駅より5駅程手前で下車して(っていうか最早その駅止まりの電車しかなかった)歩いて帰ることにした。大通りに出て、いつも車で通るあまりにも見慣れた景色をてくてく歩く。車なら10分ちょっとで帰れるところ。気持ち的にももう「あとちょっと」感が最初からあるのだ。しかし景色はなっかなか変化しない。遅いのだ!徒歩は!ずっと「あとちょっと」な気分のまま、1時間半歩きました。へこたれそうでした。そしてアンガールズは凄いと思いました。

 昨日。月見ル君想フにてゲントウキと2マン。2004年4月12日の『スペースシャワー列伝 第十三巻〜幸結の宴〜 @新宿ロフト』以来2回目の対バンがついに実現。今回のライブは、人のライブを観にしょっちゅう月見ルに来ていたので、ここのブッキングの今関さんとの何気ない会話から始まった。ライブ通いも無駄ではなかった。
 最後のセッション曲はイトケンと飲みながら決めた。俺たちらしくてちょっとズラした選曲。『シュガーベイブ』や『はっぴいえんど』ももちろん良いんだけど、もっと盲点はないかと考えたら、『チューリップ』と『ゴダイゴ』に行き着いた。
 そう言えば好きで聴いてる割には全然取り上げた事ないなと。しかも誰もが知ってるヒット曲を持つ日本を代表する2組。コレしかないと。『心の旅』と『銀河鉄道999』にしたのはそういう事。汽車繋がりだし、月見ルのステージの後ろの月に999の影が通るのが浮かんだ。

 しかしヒット曲の力は凄い!『心の旅』なんかみんな始まって2拍でもうピンと来てたもんね。「あ〜、だから今夜だけは〜♪」の「だから」からはもう合唱。声が沢山重なった時のパワー感は、どんな楽器にもかなわない。リハからこの曲を8人で歌うと何とも言えない気持ちになった。共に青春時代を過ごした仲間みたいな気持ちになる。そりゃ、イトケンとコーラスマイクをシェアするわ!
 『999』はエンドレスにサビが続くので、全員ソロで歌った。コレでもかってくらいに。イトケンなんかテンション上がってほぼ作詞作曲してたからね。ナニ言ってるか全然わかんなかった。
 いや〜、この楽しさはナニ?やっぱみんなで歌ったのが良かったような気がする。音楽が楽しいと思う基本はやっぱり合唱にあるような気が。考えてみたらちっちゃい時からそれは変わらないのかも。

 ライブには木村さんやトマルさん、村瀬くんが来てくれて嬉しかった。しかし、木村さんには俺のギターの弦が切れた時にスペア(もしくは関係ない何か)を持って来てほしかったな〜。あの日とセットでかなり美談になったのに。あれはフリですよ木村さん!



 本日もライブです!高田馬場CLUB PHASE!対バンが濃いです。


 しかしもっとざっくり書けないもんかね、俺。もっと要点だけをさ。

20060901

遥か京都にて

 8/26、27と、関西2デイズ大盛況でした。地元の皆さん、遠くから駆けつけてくれた皆さん、どうもありがとう。
 京都磔磔は2003年の4月(ツアー『春男の挨拶まわり』)以来2度目。この時もやたらと弾けたライブをした記憶があります。『磔磔マジック』という言葉があるくらい。そして3年ぶりの磔磔でもそれは起きました。

 車で京都に当日入りと言うキツい行程もなんのその、今回は時間通り到着。リハーサルも順調に終わり、ベベチオのリハーサルをガン見。誰も居ない客席は何処にいても目立つので結局真っ正面で。曲も演奏も歌も音もハコにマッチしています。打ち込みのドラムさえも暖かく聴こえるのは何?コレも磔磔マジックですか?朝早く出て来たんで、気持ち良くてウトウトしてしまいました。
 ふと外に出るといつの間にかどしゃ降りになってました。大丈夫でしょうか?みんな来てくれるんでしょうか?

 始まってみれば超満員。3年前を思い出す。ここは2階の楽屋から階段を下りて、客席の端を通ってステージへ行くんだけど、階段を下りたところでキンモクセイの初代ドラマー佐藤大(デビュー前の話です)が待ち構えていた。休暇を利用して、旅行がてら観に来てくれたのだ。これほどテンションの上がる来客はいない!しかも京都で!さらにお客さんの盛り上がりにも後押しされて、ついついヒートアップ。MCをゆったりやったのは、本当に疲れたからです。
 短距離走の如く全力で駆け抜け、楽屋に上がるとありがたい事にアンコール。そう言えば本当に考えてなかった。というわけで急遽『サマーミュージック』を演る事になったんだけど、曲への前フリ的なサンバタイムみたいなのがありまして、ここで私壊れました。「カチッ」っと自分のスイッチが入るのがわかりました。そっからは自分がどう見えてるかなんかいっさい気にならなくなり、満面の笑みで踊り狂ってたらしいです。そんな俺を見てスイッチが入っちゃったのが後藤。俺が弾けてるのを見て嬉しくなっちゃったらしいです。他のメンバー曰く、彼も相当ヤバい感じで踊ってたらしい。

 そしてこの日は嬉しい来客がもう一組。東京直下型地震を恐れ、京都に移住した(マジ)アンコールアワーズ(デビュー前、初めて出来た音楽友達)の二人。まさか京都のライブハウスで会う日が来るとは。せっかく京都に引っ越して来たのに、家の下に二つも活断層が走っている事が発覚した楽しい二人だ。

 ライブ後にご飯を食べた居酒屋が、たまたま24時間テレビ割引とかで『黄色Tシャツで10% OFF』というのをやっていた。なんとこの日、俺、後藤、白井が黄色Tシャツ。もう傍から見たら割引の為に必死な集団。

 翌日はせっかくなんで、早めに起きて清水寺に観光。下手な表現ですが、時間がゆっくり流れるとはよく言ったもんで。まさにそれ。途中の茶屋でところてんを食べ、漬物屋でキュウリの漬け物を買って帰りました。

 そして神戸へつづく。