あれから10年

とは言っても非常にユルい会でして、最初にスタジオで会った一人と、後藤、白井、俺(残念ながらハリは用事で不参加)、あとは適当に知ってる人に声かけといてと言った具合。前日くらいに慌てて連絡したら、最終的には10人くらい集まった。キンモクセイから3人、COOL DRIVE大ちゃん、スキマスイッチなどのライブでギターを弾いている新井、音楽をやめて別の道に進んだヤツ、一緒にバンドを組んで、それなりに本気で活動した友達も来た。みんなあんまり変わらない!それが嬉しかった。
やっぱり20代前半をコアに付き合った仲間達なので、集まるだけでたまらない。30歳でこんな事を言ってる場合じゃないが、当時の仲間に会って『若さがみなぎってくる』感覚が確かにあった。会った瞬間にもう『よし、明日からもがんばろう!』という気持ちをフライング気味に抱いた。
卒業から10年。久しぶりの友達が一番違和感を感じていたのは、俺と後藤が白井の話をスルーし過ぎてると言う点だ。白井は例に漏れずフルスロットルでオモシロトークを繰り広げていたのだが、みんなにとっては新鮮でも、ほぼ毎日それを聞いている俺たちは、全てをまともに受け止めていたら処理が追いつかないというのを知っているのだ。だけど白井の話がいつもオモシロいのも当然知っている。だからこそ話の半分くらいは流す癖がついている。コレは白井雄介と言う人物とコアに付き合うコツだ。どんなにうまい飯でも食い過ぎると後悔するのだ。それにこういった事は往々にしてお互い様なのだ。しかしとくに俺は「昔は白井の話に凄いくらいついていた」らしく、そのギャップに驚いたらしい(笑)それを言ったら、白井と後藤なんてもう20年の付き合いになる。どの同窓会に行っても大概会うわけだ。お互いをどう感じてるんだろうか。今度聞いてみたい。
しかしこんだけ友達の集団の中で話すと、白井と後藤もただの友達に見えてくる。コレは本人達には言わなかったが、懐かしくもあり、新鮮な感覚だった。キンモクセイに限っては、普段から割と友達の延長でやれている方だと思うが、やはり最終的には仕事と言う現実に直面せざるを得ない場合もある。長い事一緒にバンドメンバーとして活動していると、『友達』、『親友』、『相方』、『同僚』、『仕事仲間』、など色々な言い方はあるけど、どうしてもどれにもピッタリは当てはまらない関係で、紹介するとしたら、『バンドのメンバー』としか言いようがない。それが一昨日、久しぶりにただの友達みたいな感じになった。それが楽しかった。
二次会は一気に人数が減り、俺、後藤、大ちゃん、新井という、集まった中でも特に懐かしくない面子。しかし始発を覚悟した精鋭達だ。

今日は京都磔磔でライブ!
あ、ケンイチ(http://kenichi-pod.cocolog-nifty.com/blog/)更新しました。