20061229

SHI.WA.SU

 今年もあとわずか。年末になると急に忙しくなるのはなんででしょう?まぁこれからもずっとそうなのでしょう。11月くらいから完璧に準備して、のんびり過ごす年末なんて風情がないかもしれない。
 そんなわけで、12月に入ってからレコーディングとライブの企画、リハーサル、本番が多数同時進行でさすがに焦りましたが、とりあえず年内はあとライブ二本というところまで来ました。

 一昨日はFC限定で、ギター後藤仕切りのインストオンリーのセッションライブ。翌日が心斎橋クアトロでワンマンライブを控えていたため、大阪で開催。キンモクセイのメンバープラス、大阪ということでゲストキーボードにグランドカラーストーンのKOIKEMAN55を迎え、総勢6人で『ス−パーファンキーバンド』と言うド直球の名前のバンドの一員にさせられる。
 ステージ上ではリーダーである後藤が神。「お前ソロ行け!」と指を指されればそれに従い、彼が満足するまで弾ききらなければならない。この日の彼のステージングはホントに自由でなんでもあり。傍若無人とは後藤のための言葉だ。しかし本人があり得ないくらい楽しんでるので、こっちも楽しくなる。ちょうど後藤の背中を見つめる立ち位置だったけど、もう背筋が笑ってる。後藤が犬だったらはち切れんばかりに尻尾を振ってんだろうなと思った。俺たちも含め、その空間に立ち会ったお客さんは完全に彼を接待するような気持ちだったに違いない。
 気づいてみたら10曲で2時間のライブ。さすがです。

 翌日はクアトロでツアー最終日。前日の興奮もあってか、リハから非常に良いテンションで、本番もかなり弾けてました。想定外、予定外のハプニングやアドリブ感が満載で、これぞライブの醍醐味って感じで楽しめました。
 正直ライブ中は5年間の感謝だとか、ツアーファイナルだとか、今年一年間やってきたライブめくりの締めだとか、そういったことはいっさい忘れて、目の前のお客さんとステージ上のメンバーと盛り上がった。
 自己満足としては、アンプとギターが良い音したからテンション上がったな〜。会場の響きとか、その都度変化する色んな都合で、本番中ずっと気に入る音で演奏出来るなんてことは実はあまりなくて(実力や経験不足も含めてね)、それがこの2日間は上手くいって最高。

 見にきてくれた方、応援してくれている方有り難う。美輪明宏さんが「幸せになりたけりゃ微笑んでりゃ良いのよ」って言ってた。そんな気持ちで、ステージからみんなを眺め(高いところからスイマセン)、みんなが微笑んでんの見て「しあわせになれ!」と思いました。最後の曲は『しあわせ』でした。

20061221

宇宙三銃士

 好きなものを探求してると、色んな副産物に出会う。

 はっぴいえんど、ティン・パン・アレー、YMO周辺はキンモクセイにとってツボ。中でもその全てで中心人物として活動していた細野晴臣さんは、所属したグループが殆ど伝説になるという音楽の伝道師。
 ティン・パン・アレー時代は、荒井由美、南佳孝など、数多くのアーティストをプロデュースして日本のポップス界を牽引。YMO時代は歌謡界にも手を広げ、「ハイスクールララバイ」に代表される歌謡テクノで一世を風靡した。カッチョイイ!

 そんな1982年、突如地球に現れたのが『宇宙三銃士スターボー』。太陽系第10惑星『新惑星スターボー』から地球にやってきたらしいです…。で、そんなスターボーに、歌謡界のゴールデンコンビ細野晴臣と松本隆が楽曲提供したんですが、やはり文化の違いか、当時の地球人には早すぎた模様。さすがの細野さんでもどうにもならなかった。
 はっぴいえんど、ティン・パン・アレー、YMO周辺の映像を探してる途中で巡り会ったスターボー。今見てもかなり衝撃的な映像ですが、とても隠しておけないのでとっておきを紹介します。

http://www.youtube.com/watch?v=woWL5lQidqw&mode=related&search=

 シングルの音源の方が歌謡テクノ色は強いんだけど、このTVの演奏は生だから、断然こっちのがかっこいい。ちなみにスターボーはこのどぎつい売り方でコケて、2枚目からは強引にアイドルポップス路線に方向転換したらしいです。

20061220

あるあるアル

 ここんところメンバーの自宅でプリプロをしています。イトシュンのプライベートスタジオは、エレドラ組んで全員楽器持ったらさすがに狭いんだけど、防音してあって窓もあって快適。普通にセッションも出来ちゃう。
 全員ライン録音で、楽器から送られる電気信号がいっさい空気の振動を通らずにMacに直接録音され、スピーカーから出てやっと耳に届くのだ。スピーカーからは、あたかもでっかいスタジオででかいアンプを鳴らして行われているセッションの様に聴こえるんだから、助かる。本物の生音にはかなわないけど、チマチマやってでっかい世界観を作るのはそれはそれで楽しかったりする。

 このプリプロ期間中、1日だけイトシュンが風邪で寝込んじゃったので、急遽残りのメンバー俺んち集合。イトシュンちよりさらに簡易化された機材だけど、みんな手ぶらで来てそれなりのもんが出来てしまう。限られた環境だからこそ生まれる発想ってのもあって、そういうのは大事にしたい。

 以前はそれなりのスタジオを借りないと出来なかった作業が今やこんな身近になった。しかし今より昔、自宅での音源制作なんて遥かに困難だった時代に作られた宅録の究極『HOSONO HOUSE/細野晴臣』を聴いて、恵まれた自分にムチを打とう。多分HOSONO HOUSE制作時の細野さんに現代の機材与えたら、そりゃあもうとんでもないもの作るんだろうなぁ。

  
 夜友達んちから帰るとき、ビジターは大抵玄関の電気のスイッチのありかがわからないから、真っ暗闇で靴を履くことになるんだよね。家の主は殆どの場合帰る友達の一番後ろで見送る体制になってるから、玄関に来るのが一番最後になる。だから電気を点けてあげるまでに時間差が生じるんだね。で、電気がついた頃には靴はもう履けちゃってる。これ昔っから気になってたんだよね。
 電気のスイッチがあっさり見つかって一発で点灯されたりすると、家の主としてはちょっと面白くなかったりもする。これ俺だけ?

20061216

ラガーメン

 我々キンモクセイと最もかけ離れたスポーツの一つ、『ラグビー』。我々のパーソナリティーをご存知の方々は、いかにミスマッチかがお分かりでしょう。どうしてこんなに『スポーティー』じゃないんでしょう?キンモクセイは。ガッツリ部活に打ち込んでたメンバーもいることはいるんだけど、今や見る影もありません。
 そんな我々が、ひょんなことから全国高校ラグビー大会の公式テーマソングである、松任谷由実さんの『ノーサイド』を歌わせてもらってます。いや、人生わからんもんですね。ありがとうございます。

 で、今日は高校ラグビーのアピールを兼ねて、神戸ウィングスタジアムで行われるジャパンラグビートップリーグ神戸製鋼 vs 東芝の試合前にで『ノーサイド』演奏してきました。超でけぇ。スタジアム。この流れで行くと当然スポーツ観戦とも無縁の生活をしてるもんですから、まずスタジアムのでかさに口が開いてしまう。いや〜、テンション上がる。思わずギターをトライしてしまいました。

 青空の下、TVの生中継も入りまして「ちちんぷいぷい」という番組内で一回。ドームの屋根を閉め、お客さんが入った試合前に一回。貴重な体験させてもらっちゃいました。だって試合前の回は、俺たちの後ろで選手がアップしてたからね。いやスゲ。

 帰る前にちらっと試合を観戦させてもらいました。スタジアムもデカイが選手もデカイ。ホントに体と体のぶつかり合い。生で見るとすごい迫力。思わず「オォ!」とか「ウワッ!」とか声が漏れてしまいます。でもルールはサッパリでした。

 全国高校ラグビー大会も盛り上がると良いですね〜。そういえば俺の母校にもラグビー部があったけど、頑張ってるかなぁ。

20061212

OFFろ


 京王線という電車をよく利用するんだけど、今年の初めから優先席を明確化させた『おもいやりぞーん』と言うのが設置されてます。これは各車両の両端の優先席を『おもいやりぞーん』としてオレンジの『おもいやりぞーんシール』を貼り、つり革も『携帯OFF』と表示されたオレンジにのものに変更し、優先席付近での携帯電話OFF徹底への協力を求めるものです。

 良いのが出来たなと思ったのと同時に、ここまでしなくちゃいけないんだなと淋しくなった。俺は当然『おもいやりぞーん』に入ったら必ず電源をOFFにしてる。携帯の電波によって悪影響を受ける人への配慮ってのはもちろん、これは最低限のマナーであり、ルールでもある。それにここまで露骨に『携帯OFF』と書かれたシールに囲まれた場所で携帯をいじる図太さは持ち合わせてない。でもこのゾーンに入ってきて、カバンやポケットから携帯を出して電源を切る人を今まで一人たりとも見たことがない。(たまたまかもしれないけど)そんで平気で携帯をいじる人はよく見る。『携帯OFF』と書かれたオレンジのつり革につかまって、反対の手で携帯をいじってる人を毎度必ず目にする。どういう神経をしてるんでしょう。トラブルを避けるために注意こそしないけど、とても淋しい気持ちになるね。これは注意するべきなんだろうか?現状だと乗ってる間中注意し続けなきゃいけなくなるけどね。

 こういうことを考えると、日常生活において自分でも気づかないうちにスルーしてるマナーやルールはないかと気をつけるキッカケになる。 

 完全無欠は無理でも出来ることはある。

20061211

やっぱそっち?

 先日、10年近く右足首に結んであったミサンガがついに切れた。もうホント薄皮一枚で繋がってた感じで、切れたものを手に取ってみると完全にゴミにしか見えない程ボロボロの代物。嗚呼ついに切れた。
 で、コレ、とくに願掛けなどせずにノリで付けてたもんで、どんなことが起こるのか。そもそもこういうものは、願い事が叶うとかそういう感じだったよね?でもなんか切れるのって縁起悪かったりもするじゃん。さあどっちに転ぶでしょう。

 その日は友達の結婚式でした。出席する友達二人と、友人代表で"オモシロ"スピーチをしてくれという無茶振りをいただきまして、二日がかりで一生懸命仕込みました。 で、スベりました。 ハイ、後者でしたね。10年付けててコレか…。しかも音響的に聞き取りづらかったというもっとも無念な結果に…。まぁスベるのには慣れてるからいいけどさ!幸せそうだったからいい!つーかゴメン!

 気持ちを切り替えて、今日はtocoro cafeの一周年をお祝いしに行ってきました。宣伝らしい宣伝をせずに、口コミだけで一周年!揺るぎないコンセプトとポリシーを貫き、それに賛同する形でお客さんが増えて行く。ジャンルは違えど尊敬すべきポイントです。違うからこそ学ぶこと多いし刺激になるな〜。
 
 今急にこってりしたラーメンが食いたい!

 

20061207

喉男だ

 のどのど、のどのど。どうも喉男です。のどのど。
 5日、『JFN ミュージックバイヤー』というラジオの収録に行ってきました。パーソナリティーは昔から仲良くさせて頂いている船守さちこさん。パーソナリティが心を許せる人だとついついトークがユルくなってしまいます。ただでさえユルいっちゅーのにから。

 しかしこの日は朝から再び扁桃腺に違和感が。先月の中旬にこのグロブでも大騒ぎしたあの風邪を、実はいまだに引きずってましてん。ねちっこいよ〜、この風邪は。23日に回復しました的な事を書きまして、それは本当で、喉の腫れも引いてやっとまともに食事が出来ると思って喜んでたら、月末に再び喉が腫れてきました。すぐさま余ってた病院の薬を飲んだので翌日には引いてきたんですが、飲みの誘いを一件断るはめになったので大打撃です。ま、誘ってきたの後藤だけど。
 いやいや油断大敵だなんて思いつつ日常生活に戻り、忘れかけた5日、すなわちラジオ収録の朝。起きたらまたまた違和感。違和っていうかもう慣れてきたあのアレです。扁桃腺炎。ヤバイヨヤバイヨ〜。と哲っちゃんばりに思いながらスタジオへ。本番は忘れたフリして全開で喋りましたが、帰ってからこれまたものっそい腫れました。扁桃腺に加えて上顎の奥も腫れて、「カキクケコ」が発音出来ない程に。そんでまた熱も出て心身共にダル〜くなり。タダでさえダルいっちゅーのにから。病院も閉まってる時間だったので、抗生剤飲んで早めに寝ましたら夜中に目が覚める。腫れで喉が狭くなるから、体制によっては時々無呼吸状態になって、それが続くと疲れて目が覚めると。痛みのヒドい首の左側を触ると、歯痛で顎が腫れたときみたいに首が太くなって、顎のラインがないのがわかる。もうこれは最悪だと。「ハイハイ、最悪最悪…」と半ば開き直って寝たら、朝には大分引いてました。

 その日は一日療養したものの、今日はタイミング悪く健康診断。健康なわけがない。行かなくてもわかる。でも俺は水や食べ物が普通に飲み食い出来るだけでも大分治った感覚になっていたが、やはり問診の先生も驚く程腫れていて、まだか…と。もう先生「あちゃ〜」って顔してたもんね。おかげでインフルエンザの予防接種も打てず。

 発端となる風邪をひいてから、喉の痛みのために極力喋らないようにしてたら、何でもない時もその癖が出てしまって色んな人に「元気がない」って言われる。『心の中でリアクション』ってのが不本意ながら自分の中で流行ってしまった。「俺だったらこう答える」とか、ホントは聞きたい質問や意見を飲み込んでみたりとか。暗い…。暗い遊びと言う意味ではマニアックで面白い部分もあったけど、大抵良いことないね。
 健康第一って最初に気づいたヤツ誰だ?すごい!ホント健康で笑顔でいれることが大事なんだと気づかされた数日でした。(「でした」というからにはこれで終ってほしい)
 今日は友達の結婚式でのネタ合わせにいきます。こういうこと考えてるのが一番体に良さそうだ。


◉JFN Music Buyer
▽2006/12/25〜12/30(各地で放送日が異なります)
▽20:00〜20:55(一部 21:00〜)
http://www2.jfn.co.jp/jfn_top/

20061201

リズムナイト

 ブログってヤツは「明日書こう」なんて日が2〜3日続くと、だんだん麻痺してきて1週間くらい平気で過ぎちゃう。こんばんは、佐々木良です。
 
 25日は昨年に引き続き、ESPミュージカルアカデミーpresents「COLORS 2006」っていうイベントに参加しました。場所は横浜BLITZ。短い時間だったけど、良いライブだったと思う!演奏しててグッと来た。久々に『密室』やったからかな。
 そのあとは高田馬場に移動して、FC限定イベント。これは自分の誕生日に自らプロデュースのライブをやると言うもの。11月25日はイトシュンの誕生日という事で、こちらも昨年に引き続き引き語りソロライブ。構成も選曲も去年より遥かに良かった。普通に客として楽しめました。
 本編終了後に楽屋に行くと、意外と不安げな表情。ステージから見てる感じと、俺たちが客席から見えてた感じと若干温度差があったみたい。ま、弾き語りだし、お客さんもわかりやすいリアクションはとりにくいからね。やってる本人が不安になるのも無理はないか。「でもまぁいい感じだからだからアンコール頑張って」とみんなで送り出し、最終的には突如ステージに呼ばれ、一緒に歌って来ました。

 あ、昨日は年末年始のライブシリーズの打ち合わせでした。今月はレコーディングとライブのリハと本番でいっぱいいっぱいの予感です。

 あ、もひとつ。最近NONA REEVESの『透明ガール - EP』をよく聴いてます。カップリングにライブ音源が4曲も入ってて最高。iTunes Storeで視聴出来るよ。

 あ、最後に。今日はこれから事務所の社長であり、プロデューサーの奥野さんのライブを観に行きます。学生時代のバンド仲間との、30周年ライブだそうです。いいなぁ、こういうの。バンドってやっぱりいいよな。