20060729

やっぱココ♥だな。

 26日、ツアーグッズの打ち合わせで三軒茶屋ドライブミュージックへ。途中で後藤がウシ子を連れて応援に来た。女性スタッフ軍団に凄い歓迎を受ける。ウシ子がね。ミニチュアダックスってだけでこの人気!ひとしきり遊び終わると、椅子に置いてあった俺の帽子をソ〜っと床に落として寝床確保。
 ライブを観にいく予定があったので、方針だけ決めて夕方には会社を出た。後藤がどういう風の吹き回しか青山まで送ってくれるというので、駐車場へと向かう途中でウシ子にぴったりのテーブル発見!先を歩く後藤とウシ子を呼び戻してわざわざ撮影。

 後藤の気まぐれ大サービスによりラクチンで『青山月見ル君想フ』へ。ゲントウキイトケンがサポートで参加しているソフテロと、偶然対バンで、ついにみる機会がやってきたChesterCopperpotが今日のお目当て。
 ここはロフトっぽい構造になっており、ライブハウスながら2階席体験が出来るのだ!今日はそのステージを見下ろせる席を始めてゲット出来た。すると、『連絡を取らなくても月イチくらいで必ずどこかのライブハウスで会うワッフルズ武田君』登場。武田君が来た事で、席をキープしつつ、下のバーカウンターにビールを買いに行くことが出来る。しかしこの席ステージが丸見えだ。足下のエフェクターまでバッチリ見える。武田君とあのスイッチはアレなんじゃないかとかアーでもないコーでもない話をする。俺が出演者側だったら、絶対に知り合いには座ってほしくない席だ。この前、友達の結婚式に行ったとき、音楽の話をいっさいしない2日間を過ごして凄く開放的な気分になったけど、細かい説明や段取り無しに色んな事が通じるバンドマン同士の会話ってのもやっぱり楽しい。

 ソフテロは予想に反し、ロックバンドでした。イトケンの足下にロシア製のBIG MUFFがセッティングされてたんでもしやとは思いましたが。石川君のユルいキャラとのギャップも良くて、非常にストレートに向かってくる感じが個人的なブームにピッタリ!ドラムは『連絡を取らなくても月イチくらいで必ずどこかのライブハウスで会うex.サザンハリケーン森君』でした。今月は既に3度目くらいなんだけど、何となくあやふやな関係だったので、この日正式にそして正確にお互いを認識。なんか波が合う気が勝手にします。気を使わない。
 しかしイトケンベース上手いね。カッコいい。ま、本人に言わせれば色々あるんだろうけどね。ちなみに言い草がだいぶ上から目線になってるけど気持ちは常に謙虚です。

 で、ChesterCopperpot。相模原で結成されたピアノトリオバンド。音源と噂はかねがね聞いてたものの、ベースのユウが高校生くらいの時にやってたバンド以降知らないので、こっちとしても緊張します。前のバンドが終わって期待して待ってると、何しろセッティングがおっせぇ〜。ようやく出て来たと思ったらカバン背負ったままトコトコ歩いて来てよっこいしょ、って座ってゆ〜っくりセッティング。マイペースにも程がある。これはもうショーの一部なのか?と思うと楽しくなって来て武田君とハマる。

 そんなこんなでようやく始まった彼らのライブにはガツンとやられてしまったんですけどね。あっさりと。こんなに音のデカイバンドは久しぶりにみたな〜。デカイって言うのは、アンプのボリュームってワケじゃなくて、生演奏のパワーね。生身の部分のデカさ。メリハリがあってグッとくるものがありました。
 で、一番ツボだったのは、撤収が早かったこと。テキパキ出来るじゃん!って言うね。で、例のごとくユウにはアポ無しだったので、楽屋でジャーン!と登場して喜ぶ俺はおっさんかい!

 やっぱり最近細かい事より、気持ち的な部分に興味があるな。迫ってくるのは気持ちとかテンションが先で、テクニックとかはその奥にあるにこした事はないって言う感じです。

 帰りはイトケン森君石川君青山のちょ〜っとシャレたバーでなぜかカレーを食う。

 翌27日は、文化放送新社屋前でフリーライブ。55年の歴史に幕を下ろした旧社屋はまさに時が止まってるようで、古いもん好きのキンモクセイにはたまらない建物でした。メジャーデビュー前からレギュラー番組をやらせてもらったり、全国ネットの生番組をやらせてもらったり、思い出深い建物です。あの古い機材たちは一体どうなったんだろう。なんかくれないかな〜。
 18時の本番前に、新社屋を案内してもらいました。旧社屋のイメージから、それにしても大げさだろってくらいに感心して回るキンモクセイ一行。ホントに何処もかしこも新築の匂いで、最新の機材がそろっていて口空きっぱなしですよ。社員の皆さんもどことなく活気がある。そりゃそうですよね。ギャップが激しすぎる。55年ですから。
 
 ライブはそんなお世話になった文化放送の門出を祝うべくドカーンとやりました。PAの人もどんどん音量上げてったんじゃないかな〜。やってる方としてもリハよりだいぶ音圧を感じたもんね。司会をかってでてくれた文化放送の清水さんの前説と、集まってくれたお客さんの協力により出てった時からアツい空気で、テンションも上がりました。ありがとう。

20060724

気づいたら旅行だった

 キンモクセイとは関係ない話。

 CLUB24でのライブが終わった夜、友人Kの結婚式に出席するべく午前3時に東京を出発し、一路金沢へ。
 東京から式に出席するメンバーは6人。免許取得率は100%の面子だが、車を出してくれた友人Oのワンボックスカーは保険が家族限定と言う地味な理由で彼が一人で金沢まで運転するはめに。俺も助手席と言う重い任務。寝るわけにはいかない。

 金沢までは、休憩も入れて7時間程。披露パーティーの際、友人代表で何かカマしてくれと頼まれていたので、移動中の話題はほぼその打ち合わせに終始した。実はこのネタに付いては、1週間程前に一度打ち合わせて決まってて、その案がでた時は「コレはイケる!」とおおいに盛り上がったんだけど、この1週間が俺たちの気持ちを完全にクールダウンさせてしまった。あんなに盛り上がったネタをシュミレーションしてもまったく良いイメージが浮かばない。完全アウェイの不利な試合という点も、俺たちを萎えさせてしまった。計画は振り出しに戻る。長い道中、様々なアイディアが出るが、かなり消極的な案ばかり。1周回って普通にスピーチをやろうという極論にまで達した。逆にオモシロい!とか言っても伝わらネ〜。
 結局一か八かだが土壇場で最初のを超えるネタが出来た。オモシロ好きの新郎Kの喜ぶ顔が見たいという事で、ハラを決めた。アウェイでも裏を返せば、再び出会う可能性がかなり低いってことじゃないかと。カマして逃げ帰ろう。
 到着した時にはもう既にヘロヘロ。喜ぶべき快晴すら恨めしい。着替えて式までの1時間で、絞り込んだ案のネタ合わせ。Oと二人でやることになったので、喫茶店でコソコソとリハーサル。なれるまで繰り返した。

 パーティーが始まってからも落ち着かない我々。タイムテーブルではかなり後半のプログラムだから、このパーティーの3/4はこの精神状態でいる事が確定。出席する披露宴は大抵こうなる運命だ。追い討ちをかけるように、Oは寝不足と、低血糖だとか言ってかなり顔色が悪い。しまいには手足がしびれてかなり調子が悪そうだ。コイツはこういうめでたい席や大事な場面で必ず体調を崩す間の悪いヤツで、その悪い癖がここでもデタ!俺だってお前を勇気づける程余裕はナイヨ。ひたすらビールで気持ちを別世界へと誘う。

 そして俺たちは任務を全うした。会場は予想以上に盛り上がり、緊張してたはずの俺たちは調子に乗って饒舌になった。欲を出したばっかりに後半ちょっとグダグダしながらも、あたたかい雰囲気のままなんとかシメの挨拶に持っていく事が出来た。Kのブサイクな笑顔も見れた。コレでやっと素直に祝福モードに入れる!Oは元気になっていた。全ては緊張から来る精神的なものだったのだ。普段キンモクセイ一メンタルがもろい俺が他人を励ますというこの違和感。

 二次会までのインターバルで『極楽湯 金沢野々市店』という天然温泉を見つけてそこでリセット。その間、半分白目をむきそうな俺たちを見かねて、新郎新婦が半強制的に宿を手配してくれた。この強引さはなかなか粋だった。日帰りしようとしてた俺たちがアホウでした。たしかにこれから帰るのは自殺行為だ。布団で寝て帰ります。

 帰り道が早く感じるのはなんででしょうね。時計を見ると行きと同じ時間かかってました。

 一緒に行った友達に、職業病ってなんかある?って聞かれて考えた。ギターを背負ってる左肩がちょっと下がってる気がするとか、音楽や映像を視聴するとその裏側の事を考えちゃうとかあるけど、言われてはっと気づいた事があった。それは、いかなる時も、作詞や作曲、ライブやイベント、ダイアリーやブログのネタにならないかと探している事。探していると言うか、ギラギラしてるわけじゃないんだけど、「あ、コレ書けるな」とか、プライベートでも仕事に結びつける癖がある。というか別けて考えてないとも言えるのか?
 この記事はバントと全く関係ないけど、金沢のファンの人が見たらちょっとは楽しいかなと思って書きました。写真は、タクシーの運転手さんに「美味しいラーメン屋まで」と言って連れてってもらった『8番ラーメン 駅西本町店』。存在は知ってましたが、来たのは始めて。でもあのフリでチェーン店〜?と思いながら食べたら美味かった。よく笑った2日間でした。ありがとう金沢!

20060722

いい日旅立ち

 イヤ〜、楽しい夜でした。
 今日から夏のイベントライブシリーズが始まったわけですが、第一弾は横浜CLUB24!対バンはスキップカウズ(!)、オープニングアクトにグランドカラーストーンの中野敦史くん(!)と言う顔合わせ。スキップカウズは、ボーカルのイマヤスさんがパーソナリティを務める番組にゲストで出させてもらった事があったり、中野くんにはグラカラ主催のイベントに呼んでもらったり、少なからず絡みのある三組。

 今日はあいにくの雨でしたが、ライブはとにかく気持ちのこもった演奏をしようと。必然的にセットリストもアツい曲が多くなりましたね。楽しかった〜。
 最近は、楽器を演奏すると楽しいし、他人と合奏するともっと楽しいと言う当たり前に思ってやって来た事を再認識して、幸せを感じてます。いつも応援してくれるみんなにも感謝しなくてはいけないし、ずっとこんな感じでやれたらいいな〜なんて事ではなく、そんなみんなともっともっとでっかい事をしたいので引き続き頑張ります。
 冒頭にも書きましたが、幸いこの夏はイベントライブが結構入っててウキウキなんですが、キンモクセイ的には一つのシリーズという気持ちで臨んでいます。そんなこんなで久しぶりにチラシを作ってみました。デビューした頃までは俺のライフワークだったな〜と思って、このシリーズで数年ぶりに復活してみた。まぁ、束の中に織り込まれてしまえばただのチラシなんだけど、それなりに思いを込めて作るので、このシリーズのついでの楽しみとして見てやって。

 今日一番衝撃だったのは、なんと言ってもスキップカウズのライブ。スッゲェ!カッコいい!オモロい!楽屋のテレビモニターでメンバーと中野くんと一緒に観てた(っていうよりいつの間にか全員釘付けだった)んですが、一同大爆笑。テレビモニターで観てもあんなに盛り上がるライブなんて!けっこう押しの強いライブだったので、俺みたいなシャイな人たちは苦手なのかと思ってみてたら、もうそんな事すら関係ないくらいの勢い。とにかく全員盛り上がるまでやる!みたいな。あげく全員盛り上げて帰ったという。思いのこもった演奏って言うのはやっぱり響くんだなって思った。
 それに加えて、とにかく音が良いんだな。演奏陣は3ピースだから、シンプルなだけにはっきり聴こえるって言うのもあるんだけど、根本的な一人一人ので音が気持ち良かった。あのギター良い音してたな〜。悔しいけどやっぱりスキップカウズ先輩、カッコいいっス!
 終演後の楽屋も三組入り乱れておおいに盛り上がる。再度共演の約束を交わし、割と具体的にこの日どう?みたいなとこまで話は進む。

 近いうちにまたぜひ!

 どうして珍しく早々更新したかと言うと、俺コレから金沢に向かうんです。友達の結婚式。夜走りです。俺運転しないけど。だからアツいうちに書き留めておかないとと思って。
 では行ってきます。

20060716

色んな事。

 13日、ハリがドラムで参加しているフラバルスのライブを観にO-nestへ。入り口で後藤と合流。中で解散。
 かれこれ観るのは3回目くらいだったけど、個人的には一番いいと思った。ハリも最初からそんなつもりは毛頭ないと思うけど、前に観た時と比べてもサポートや仕事と言った感じはますますなくなり、4人でフラバルスと言うバンドの演奏になってたからかも知れない。こう、ギター、ベース、ドラム(ハリ!)、ボーカル(ハイト〜ン)が「ガッ!」って音の固まりとなって響くわけ。
 ビールを飲んだせいもあって気持ちよくなって来て、演奏している誰がどうとかしばらく忘れて楽しめた。そして思い出し、ウチのバンドのドラマー、とてもイカすじゃないかとほくそ笑む。

 終了後、再び後藤と合流。ゲントウキの田中くんとベース隅倉さんと談笑。いつの間にか人が増えて来て最後に記念撮影。バンドメンが沢山来てました。この時後藤はトイレに行ってていなかった。
 フラバルスは今度ミニアルバムを出す事が決まったらしく(オメデトウ!)、関係者の方々も沢山来てた。これから一つのプロジェクトが始まる空気、勢いを感じた。初心を忘れずに常に新鮮でありたいとは思っていても、実際その場面に立ち会えたインパクトにはかなわない。だからすごくラッキーだ。

 そして今日はスネオヘアーのライブで日比谷野音。サポートでキーボードを弾いている大ちゃん(ex.COOL DRIVE)からのお誘い。
 あいにく昼間は地獄のような雷雨。豪雨。薄暗くて道路も水浸し。にもかかわらず暑い!でも車がキレイになる!いや、実際キレイになるわけじゃないんだけど、駐車場の近くに畑があってね、畑の乾いた土が俺の車にいつも積もってっから、いつもホコリっぽいわけ。だからそのホコリが落ちるって言う意味でのーーキレイ。そして畑の土が湿って舞い上がらないっていう意味も含めてのーーキレイ。
 「これはもうないだろ〜」と思って大ちゃんにメールしてみたが、「夕方止むのを信じよう」みたいなノリなので、一応行く方向で待機してると、夕方頃見事に晴れました。気づいたら道路も8割方乾いてる。土も張り切って乾いて来てるっ!あっという間。街が一斉にさっきの雨なかった事にしようとしてる。

 丸ノ内線の霞ヶ関で下車。地上に出るとモア〜っ。やはりいくら道路は乾いても、この湿気だけはどうにもならないね。ちなみに、雨上がりの草木やアスファルトの匂いは割と好き。だからさっきの「モア〜っ」も、ヤだけどもう一回みたいな。
 中に入ると丁度本編の演奏がスタート。最後方の木の下の手すりに腰掛けて、多少の雨でも濡れないという軟弱なポジションをキープ。ビールとのり塩味のポテチを買って野外気分を満喫。
 途中ゲストにスーパーバタードッグの池ちゃん(さん)が来てさすがのキャラとパフォーマンスで盛り上げて帰りました。カッチョイイ。スネオヘアーは思ったよりゴツい音でビビりました。ポップでロックで、評論家じゃないのでダサイ表現になりますが、こう、内に秘めたアツさが溢れ出ちゃってますけど!という感じで良かった。しかしアンコールはさらにびびった。ノンストップで10曲近く、しかもノリノリのナンバーばかり(←死語?だけどわかりやすく言うにはやはりこれしかない!)をたたみかけられた。スネオヘアーさんもギターの方も二人してマーシャルを轟音でぶちかましてまして、そういえばフラバルスもギター二人ともギンギン(死語)のロケンロールだったからちと羨ましいと思いつつ、まあキンモクセイの曲でやるわけにもいかないし、ある意味では俺たちはやっぱり誰にもかぶらないで良かったとも言える。
 大ちゃんのプレイを客席から観れるのはとても嬉しい事だけど、勝手にこっち側所属の人間だと思ってるので、フラバルスで叩いてるハリを観るように、軽い嫉妬心に似た気持ちになる。軽〜くね。「キーッ!」とか「チッ」とかそんなんじゃなくて。早く帰って来い的な。勝手な事言ってますが。また一緒にステージに立ちたいねっていう。
 今回も後藤と一緒でした。


 で、今日はもひとつお知らせが。
 まだ試験段階ですが、Podcastを始めてみました。その名も『ケンイチ(http://kenichi-pod.cocolog-nifty.com/blog/)』。基本は白井と二人で週イチくらいで。
 そもそもFC限定サイトの方でデジオっていうのをやってるものの、そっちの性格がなかなか定まらずになかなか更新されない状況が続いたんですが(スイマセン!)、最近キンモクセイが世に発信する事の出来るツールを整理して考えてみた結果、かぶらないで済みそうなんで。というわけで、今後はデジオの方も月に何回かは更新される予定です。

 ぶっちゃけますと、白井と二人でとくに告知もせずに(他のメンバーや、スタッフにも)こっそり始めて、いつ気づくか試して遊ぼうと思ったんだけど、こういったおしゃべりにしても表現の一つだし、キンモクセイの音楽を聴いてくれるきっかけは何だっていいと思ったので、それはヤメました。
 しかしもともと趣味という始まりの名残で、気分はこう↓

『"ケンイチ"とは有意義な無駄話をする、白井雄介と佐々木良のPodcast番組である。ちなみに白井、佐々木はキンモクセイというバンドのメンバーでもある。』

 キンモクセイと言う肩書きは後に来るというニュアンスね。

☆iTunesに登録すれば、自動更新で新しいエピソードをダウンロード出来ます。

iTunesのインストール
iTunesを手に入れよう。

ケンイチの登録

上のいびつなボタンを押そう。iTunesが立ち上がり、登録画面が現れます。
さあ!『登録』ボタンをクリック!

20060708

灯台下暗し

 2日のビートルズ特番いかがでしたでしょうか?演奏部分は前もって収録し、トークは生でした。
 演奏の収録日、本番前にかまやつさんがギターを持って俺たちの楽屋を訪ねて来てくれて、「え〜、流しです」ジャカジャン♪と。ギターを持ってたイトシュンがそれに答える。しばらく二人のセッションが続きました。大先輩自ら緊張をほぐしに来て頂いて、感謝です。
 かまやつさんは収録数日前の初音合わせの時から積極的にアドバイスをくれまして、「I Saw Her〜」のギターソロを、「せっかくギター二人いるんだから二人で弾いたら?」と言ってくれたのもそうでした。どうすればキャッチーか考えたあげく、『途中までオリジナルのソロを完コピして、後半に有名なフレーズを強引に入れて、さらにそれをオクターブユニゾンで』という形になったのでした。(本番は二人してちょっとコケてますが…)
 他にもカウントを「1.2.3」までイトシュンで、「4!」だけかまやつさんが言うとか、マイクスタンドの奇妙な角度とか色々出てくるんで、本来湯水のごとくアイディアがほとばしるはずである若手としては、とてもお恥ずかしい!そして情けない!

 トークパートは、ビートルズが40年前に来日した時に泊まった、キャピトル東急ホテル(当時は東京ヒルトンホテル)のプレジデンシャルスイートから生放送。写真でしか見た事のないあの部屋。そこにムッシュと泉谷しげるさんですよ。そらミーハー心を押さえるのが大変です。
 結局ね、俺もビートルズ大好きなんで、その遥か異国の伝説のミュージシャンの思い出も良かったんですが、やっぱり目の前にいる母国の大先輩お二方がカッチョイイ!同列に座っちゃイカンと思った。さすがに。卑屈になってるわけではなく、必要以上に持ち上げようとしてるわけでも無くね。この貴重な体験、なにかに還元していかなくては!

20060702

祝!来日40周年!

 本日、NHK-BS2「来日40周年記念〜ビートルズ・スペシャルナイト〜」に出演します!!

【BS2】
▽放送日時:7/2 (日)BS2 19:30〜22:00 
▽出演者:ムッシュかまやつ/泉谷しげる/忌野清志郎&中井戸麗市/キンモクセイ/白井貴子/斉藤和義/村治佳織/

【BS hi】
▽放送日時:8/24 (木)BS HV 23:00〜26:00
※7/2にBS2で放送になったものの拡大版です。

20060701

晦日

 29日、レコーディング。ギターと歌を録り終わり、そのままMIXへ突入。完成は3時間半後の予定。
 この先どう時間を使うかは各々自由ですが、毎度大体似たような行動パターンのようです。後藤はギターを弾き、俺とハリはパソコンを開き、白井は喋り、イトシュンはウダウダしてる。という基本形から始まって、ギターが二本あったので途中後藤とイトシュンで面白セッション大会が始まったり、白井と平田さんが後藤秀人のボサノバ教室を習ってたり、俺とハリはブログを更新したり、白井が一人でラーメン食べに行ったり、イトシュンがFC向けのメールを送信したり、ハリがレアな動画を見つけて来て上映したり、俺は白井が喋ってる内容を隠し録りして活字にしてみたり、たまたまスタジオから出て来たアシスタントの上甲さんを質問攻めにしてみたり、白井は自分の機材のメンテナンスノートに何やら書き込んでみたり、音楽を聴いたり、コンビニに行ったり、珈琲を飲んだり、次の作品に向けて話したり。

 そして完成予定時刻丁度にエンジニアの三浦さんからお呼びが。
 大っきいスピーカーで聞き、次にラジカセで聴き、最高。軽く微調整して完成です。そして記念にウッドコーンのミニコンポ(スピーカーのコーンが紙じゃなくて、木で出来てるやつ!)で聴いてみる。う〜ん素敵。思いのほか早く終わりました。
 途中で外食やコンビニに行くのを我慢して、ここで飯を食って帰る計画を立てていたので、その計画を遂行。みんなが帰る中、俺、後藤、エンジニアの三浦さん、アシスタントの上甲さんの4人で食事。それはまるで、(幸せそうだけど実は複雑な事情を抱えた)家族のようでした。

 で昨日、30日。関東にいずれ必ずやってくる大地震を恐れ、本当にそれだけの理由で京都に移住してしまったでアンコールアワーズというアコースティックユニットがいる。デビュー前に知り合い、何度かイベントにも誘ってもらった。楽曲に対してめちゃストイックなだけあり、詞もメロディーも素敵。声も良い。もう一人は声低い。タンクトップ。そんな二人が久々に活動を再開。それもなんと高円寺で。え?関西じゃないんだ〜、という問題はこの際置いといて、久しぶりに会いにいくことにした。
 対バンが一度ぜひ拝見したかった岩見十夢くんだったので、繋がりのあるイトケンを誘って高円寺へ。またイトケンかい!という問題はこの際置いといて、アンコールアワーズには内緒で潜入するルートを確保。しかしイトケンよ、いくら安かったからと言って、ライブハウスのバーカウンターで日本酒を頼む人を俺は初めて観たよ。

 アンコールアワーズはアコギ二本と歌という編成。アコギの音はピックアップなどを使わずマイクで拾って出してたんですが、そのPAの音があまりにもショボイ!歌はさすがに響いてるものの、アコギの音がショボすぎた。ただ二人でジャカジャカ弾くだけの人と違い、彼らのハーモニクスを使ったアレンジや、ミュートして低音を響かせるアレンジなど、練り上げた細かい部分が全然聴こえなくて残念だった。

 十夢くんは曲と歌もさることながら、あの淡々としたキャラに引き込まれた。礼儀ただしさと、太々しさが同時進行みたいな。こんど「どうも、男前です」という台詞を言わせてみたい。俺も大好きな斉藤和義さんの曲をカバーしてた。自分の曲みたいだった。
 ゲストでヨシンバの吉井さんがギターを弾いていて渋かった!さらに楽屋に行ったら、出たばかりのアルバム『4』を頂いた。今早速聴いている。

 楽屋で二人と話していると、アンコールアワーズの森峰くんが入って来た。ふいにガシッと肩を掴むと、俺って認識するまで1.5秒くらい。この瞬間の為だけに今日来たと言っても過言ではない。ま、音響的な事もあったのか、「今日は観てほしくなかったな〜」と苦笑いで言っていたけど、会えて嬉しかった。なんと今日はそのまま京都に帰るらしく、終了後慌てて出て行った。偶然にもイトケンの実家の割と近くに住んでるらしい。相方の上山晃平とも殆ど喋れなかったけど、そんなのもまた良し。来月の終わりに京都に行くからそんときに。

 そしていっぱいひっかけて帰りました。