近況HOUKOKU

　6日、"かかし"のレコーディングに参加させてもらいました。こんなにスムーズに行っていいんだろうかというくらい作業は順調かつ和気あいあいと進み、とても愛着のある曲が録れました。曲はかかしの皆さんが作ったものなんですが、自分たちの曲と同じくらいの思い入れがあります。きれいな感じのイトシュンの声と、ハスキーなバカボンさんの声が混ざると不思議な清々しさが生まれ、現場は常にハイテンション。レコーディング終了後もそのまま残ってMIXまで立ち会っちゃいました。うん、これはぜひ聴いてみて下さい。
　7日、名古屋のライブリハ。たまにこんなのもと思い、みんなにカメラ目線＆ピースを強要。たしかにキンモクセイ的に珍しい写真が撮れました。
　8日、3/21発売のカバーアルバム『さくら』のマスタリングを終えました。マスタリングとは、みんなの手元に届くCDを大量に作るための原盤（マスター）を作る作業で、音楽の現場に置いては各曲の音量や音色、曲間を決める重要な行程。コレをする事によって、楽曲の立体感やスピード感が変わるんだから面白い。かなり集中して聴いててもわからないくらい微妙な2択を迫られたりするので、この辺の作業は基本的に耳のいいイトシュンに委ねてる。
　曲間に関しては、今回は割とスムーズに決まった。なんとなく現場のムードが一致した。最初はマスタリングエンジニアの原田さんがあらかじめコレくらいかなと言う秒数を設定し、前の曲の終わりくらいから聴き始める。前の曲が終り、次の曲が再生されたタイミングが全員気持ちいいタイミングならそれでOK。誰かが「いや〜、もうちょい後の方がいい」とか言い出せば、ちょっと後ろにズラしてまた聴いてみる。コレのくり返し。
　しかし最近はiPodなどの普及もあって、アルバム単位でじっくり聴く事も減って来てるのかな？「この曲は2曲目の方がいい」とか、「いや、もっと後ろの方がいい」とか、曲間を3秒にするか3.5秒にするかで散々議論された作品がシャッフルで聴かれてしまうのもなんだかなぁとも思うけど、ちなみに俺ももっぱらシャッフルで聴いてたりするので、それもなんだかなぁと。でも実際コレが今の音楽の楽しみ方の一つなんだし、いいんだけどね。ジャンル、年代、国籍、全て取っ払ってフラットに音楽を堪能出来るし、奇跡の曲順で一喜一憂させられたりとか楽しいしね。でも何度かはアルバムで通して聴いてもらえれば嬉しいです。

　写真は、『SAKURAドロップス』にアレンジ&ピアノで参加して頂いたジャズピアニストの島健さん。島健さんのスーパーカッチョいいプレイに引っ張られ、この曲は奇跡の1テイク！軽くサウンドチェックがてら1コーラスくらいを全員で流し、「では一度録ってみますか」何つって始まって、曲が終ってみたら「出来た〜！」みたいな感じでした。だからこの日1.5回しか演奏してない。まだみんな慣れてない感じがとても良いです。逆にもっと島健さんと一緒に演奏したかった…。（他の曲の話も機会があればいずれ）
　
　マスタリング終わりで、渋谷AXに急行。アルバムのボーナストラックに参加して頂いた太田裕美さんのライブを観に行きました。なんと急遽イトシュンが飛び入り参加する事になり、楽しいライブでした。他にもBaby Booとハナレグミがゲストで出ていて、そこにウチのイトシュンが入るとやはり空気が違う。その違和感に関しては、後でみんなで褒めました。

　翌9日は名古屋でE.L.Lの30周年ライブ。ホストは堂島君という事で非常に安心です。他にステレオファブリケーションオブユースというバンドが出ていて、楽屋で顔を合わすといきなりイトシュンと服かぶっていました。そんなわけで楽屋で和気あいあい。堂島君得意の『拾い芸』も冴え渡ってた。
　キンモクセイのライブは割とアッパーな選曲に、ニューアルバムから数曲。凝縮した形でお届けしました。新曲はまだまだ堅いっすね！
　しかしデビュー前からお世話になってるE.L.Lの記念すべき30周年＆かって知ったる堂島君と対バンという事で、もっと何かやれたら良かったんですが、都合によりとんぼ返りを余儀なくされていたので非常に申し訳なかったです。

　今日はメンバー内でもかねがね話題になっていたIKEA港北に行った。5時間くらい居ちゃった。いや〜、ここすごいねマジで。テーマパークだコレ。